てっちゃんの腕は



伊織くんと全然 違って



それが逆に伊織くんを思い出させた







頑張った、頑張った




てっちゃんは私を褒めて




いい子 いい子って頭を撫でてくれたから





私は そのまま



てっちゃんの腕の中で




泣き疲れて眠った






雪はやっぱり


朝が来たら


跡形もなく消えていた






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