今日も、恋する電車。
水島 保は、うつむいた視線をあげ、ゆっくりと茜に向いた。保は茶色にきれいに染めあげた髪をかきあげる。襟足をのばしたその髪はやわらかそうで、触ってみたいなと茜は思った。
切れ長の瞳、一文字にむすばれた薄い唇、整った端正な顔があらわになった。
「おはよう、櫻井。今日も朝練?」
保は本を閉じ、しろい歯がちらりとのぞかせる。茜はこくりと頷いた。保が席をずれると、茜は保の隣に座る。
わずかに袖が触れ、内心とくとくと心臓が音をたてたが、顔には出さず、平然とした様子で茜は席に着く。
切れ長の瞳、一文字にむすばれた薄い唇、整った端正な顔があらわになった。
「おはよう、櫻井。今日も朝練?」
保は本を閉じ、しろい歯がちらりとのぞかせる。茜はこくりと頷いた。保が席をずれると、茜は保の隣に座る。
わずかに袖が触れ、内心とくとくと心臓が音をたてたが、顔には出さず、平然とした様子で茜は席に着く。