村崎指揮部(更新停止)

　
２限目のチャイムが鳴ると、村崎は姫路を連れて理科室を後にした。

Ａ組で一番容姿も性格もマトモな姫路を選んだあたり、彼女を自分の伴侶として隣りに従えるつもりだろうか。


俺は硬直したまま動かないクラスメイトを他所に立ち上がろうとした。

その直後…




(ガラガラガラガラ)




何かを言い忘れたかのように村崎は戻ってきて一言


「お前らも勝手に教室に戻れよ。」


その言葉を合図にしてクラスメイトは立ち上がり、教室へと戻っていく。

ただ相変わらず無言のままで、廊下を一列に歩いていく…




…軍隊かよ…




…生憎その不気味な様子にツッコミを入れるのは俺くらいのもので

いつ奴の目に止まるか分からない状況下だったのもあり、仕方なく最後尾に付いて歩いた。