ちぇりっしゅ 修正中^^

「今週末にさ」

「うん」

「うち来ない?」

「え………」


なんの前触れもなく奏が言った


「こないだのパーティーのときは忙しすぎて 紹介できなかったから」


……ということは


「俺の両親にちゃんと梨紗のこと紹介したいんだ」


………だよね

こないだはあんな形であたしたちが付き合ってるって知られちゃったんだもん

あいさつくらいするのが礼儀だよね?


「だめかな?梨紗」

「ううん 行く」


あたしが頷くと奏は安心したように笑う


「俺も会いたいんだけどな 梨紗の両親に」

「………。」

言葉につまる


「梨紗?」


大好きだったはずの両親


今はいないお父さんは真緒さんを虐待していた

お母さんは実の娘を他人に預けた

自分の幸せを守るために……


「どうかした?」

「あ……ごめん」


奏の言葉で我に返る

嫌なことばっかり考えちゃう


あたしにとってはいいお父さんで いいお母さんだった

でも真緒さんにとってはどうだろ?

考えるまでもなく

憎い存在だったに決まってる


そう考えると

……あたしが今まで描いていた家族像は偽物だったのかな?

全部作り物だったの?

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