恋のA教室
1st story―出会い―

予備校 ☆愛心☆




私、平井愛心(ひらい あこ)。
高校3年生。

愛に心と書いて、あこと呼ぶんだ。

お父さんがね、“愛する心を持つような素敵な子になりますように”という意味を持ってつけたらしいよ。

「愛心、行くよ―!!」

こう言っているのは私の親友、中塚椎奈(なかつか しいな)。

椎奈とは幼なじみでずっと仲良いんだ。

「待ってー!!」

えっ?どこかへ行くかって?

それは予備校。

あたし達の通っている学校は聖成高校と言って、とても有名な私立校。

レベルはまぁまぁ普通かな?

エスカレート式の学校で大学はある。しかも4年の大学。

けど…私の行きたい医学部がないんだ…

これで分かったと思うけど…私の将来の夢は看護師。

なぜ看護師かというと、実はお父さんが内科のお医者さんで、お母さんは看護師なんだ。

だから小さい頃から病院で働くお父さんとお母さんを見てきた。

患者さんに優しくするお父さんとお母さんに私は惹かれたんだ…

確かにお母さんは優しいよ!

けど…優しさが違うんだ。

しつけみたいな?

そんな感じ♪
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