[ ne・o-Child ]

ARES

ダッダッダッダ――

行け!
の手を振る合図で仲間が一斉に散る。

俺はRENが消えてからの
3ヶ月間、仲間に戦い方を教え、
金を使い兵を集めた。

その間にRENから
教えられたデータをもとに
峻平に侵入経路や脱出方法
を知るため内部の構造を
ハッキングさせていた。

仁からは内部情報を・・・
RENの死んだとされた日から
連絡が途絶え、
日にちは変更ないまま決行した。

無理な場合には何かしらの方法で
連絡がくるだろうと・・・

これ以上待つことが出来なかった。


何だか人数が少ない気がする。

俺たちは導かれる様に
その場所に全員が集まっていた。

やはり罠か・・・

だだ広いその場所の中央には
冷たいガラスで囲われた部屋があった。


仁に聞かされてはいたが
実物を見ると・・・

RENの置かれていた状況が
現実となり、こんな場面で
ありながら涙がでそうになる。


その涙を止めたのは

「ようこそ諸君!」

マイクを通したその声が
広いこの空間に響きわたる。

向かって左にある
壁の上の方から光が差し
あいつが見下ろしていた。

電気がついてない時には
ただの黒い壁にしか見えなかった。


Verger(ベルガー)・・・


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