[ ne・o-Child ]

儚い夢

そんなある朝、

「REN、今日は誕生日会だよっ!」
朝食の準備をしてたハルが起きてきた俺に、突然言った。

『ふぅ~ん。誰の?』
興味もなく、冷蔵庫を空けて水を手にとる。

「RENの。」

『えっ?』

パタン――と冷蔵庫が閉まった。

「だってREN、誕生日会
したことないって、誕生日がいつかわからないって言ってたでしょ?」

『うん、でも今日って?』

「7月7日。覚えやすいし、RENは絶対夏生まれだと思う!!

皆も了承済みだよっ。今日はご飯作るの手伝ってもらうからねっ。」


『うん。わかった。』

ニコニコ顔のハルの顔を見ると何もつっこめなくなる。



ハルは凄腕の営業マンになれると思う。

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