[ ne・o-Child ]

束の間の幸福

グゥ―キュルキュル……

『あっ……』

「腹減った~櫂まだぁ~。」

俺の横で峻平がソファーの上で胡坐を
かいて言った。

もう20時になろうとしていて最初は
テンション高く話してたが今では……


「先に始めちゃおうか?
最後にもう1回電話しとこ。」

ハルの一言でみんなでダイニングに移る。



テーブルの上には、

煮込みハンバーグ・シーザーサラダ・
ぺペロンチーノ・エビチリ・
いなり寿司・フライドポテト・
フルーツの盛り合わせ。

というすごい組み合わせの料理が並ぶ。

俺の好きなものだった。

「はい、これ。」

とハルがオーブンから

「タンドリーチキン♪」


一気に皆のテンションが上がり
初めての誕生日会はすごく楽しかった。

ケーキも食べ終わった頃

皆にプレゼントをもらった。

仁がクロスのシルバーのネックレスを
付けてくれて「似合うよ。」って

峻平がカーキーのカーゴパンツと
黒いピタピタのタンクトップ?

『何でペアなんだよっ。』

「えぇ~、いいじゃん!
お前いつもハルの服着てるだろ。

俺とおそろい!!」

今日峻平が着ているのと全く同じだった。






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