[ ne・o-Child ]

過去<未来

何時間が過ぎただろう。

時間の感覚はすでに狂っていた。


仰向けになった俺の胸にRENは
頭をのせていた。

すっとしたの方にずれたかと思うと
わき腹を指でなぞる。

『……これがハルの刺した傷?』

「あぁ・・・」

彼女はその傷にそっとKISSをすると
俺の腕に頭をのせ仰向けになった。


「お前ハルが好きなんじゃないの?」

こんな時にこんなことを聞いてしまった。

『何で?』

「ハルのためなら死ねるって言ってなか
った?」

『…あっ!やっぱあの時いたんだ。何か
気配がした。

うん!死ねるね。

櫂のためには死ねない。ふふっ

ハルはすごく心が綺麗で、一緒にいると
温かくて幸せな気持ちになれる。

でも、その反面自分のやってきたことを
思うと辛くなる……。』




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