神楽幻想奇話〜荒神の巻〜
「…御館様、長い間不在にして申し訳有りませんでした。」


蝉の鳴き声が響く部屋に姿勢を正した男が一人…。

少しよれたスーツにメガネを着けた30代の男…御影だった。

御影は鵺から受けた傷により長期に渡って入院していたが、無事にリハビリを終えて白蓮の屋敷へと帰って来たのだった。


「大丈夫じゃ、そう気に病むな御影よ。あの子達がよぅやってくれたわ。」


白蓮はにこやかな笑みを浮かべて御影に柔らかく言った。

鵺との激しい戦闘が終わってから二週間と少し…時が流れるのは意外に早く感じられた。


「ええ、彼等には本当に感謝してます。よく鵺から御館様を護ってくれました。」


彼はそう言うとメガネを掛け直して窓の外を見た。
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