妹の恋人は姉の彼氏の従弟Ⅱ
「え? ちょっと…」

「秘書に返す」

「口止め料でしょ!」

「必要ない」

ああ、せっかくのお小遣いが!

50万円が海堂の懐に入っていく

「返してよ!
私のお小遣い」

私は海堂に手を出した

「何が欲しい?」

「別に
秘書のせっかくの厚意を無碍にするようで心が痛いだけ
スキャンダル回避のために秘書が一生懸命なのに、社長がそんなんじゃ…部下が可哀そうだ」

「好きなもの買ってやる」

私は振り返ると、海堂の顔を見た

「物品はいらない
口止め料として何かやろうとしているならお金が一番だ」

海堂の視線がそれた
< 10 / 73 >

この作品をシェア

pagetop