LOVER'Sハウス


『はぁぁぁー−−!?!?』



「こら、紗来!大声ださないの!!」



いや、いや。
だしたくもなりますよ。




「と、言うことで!ママとパパはアメリカ行くから」

『ちょっと待ってよ!その間、あたしはこの家に一人で暮らせって!?』



冗談じゃない。こんな広い家にあたし一人で暮らせなんて…寂しいし、危ないじゃないの!!



「そのへんは心配しないで。パパの知りあいの人でね、寮母さんをやってる人がいるのよ。」



…寮母…さん??



って、寮に住む人達の世話をする、あの寮母さん??





「…でね、紗来にその寮母役をやってほしいの!!」





はぁぁぁぁぁぁ!?!?!?





いきなり、なにを言い出すんだ、この親は…


『…どういうこと?』


あたしは恐る恐る聞いた。ママは真剣な表情であたしを見る。



「…実はね、その知りあいの人が都合上、寮母を一時出来なくなっちゃったの。」


『…一時…って、どのくらい??』


「んー、たしか二年間くらいだったかしら?」



二年間??…って、長っ!



『…あたしに変わりにやれと?』


「そうなの!もうその人にはうちの娘が行きますって言っちゃったし!」



…行動、速すぎ



ママのバカぁー−−!!
 
 
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