LOVER'Sハウス


「俺はもう紗来って呼んでるけど?」


『まったくね!勝手に呼ばないでよ。』


「はぁ?じゃあ、お前も俺のこと名前で呼べば?」


『はいはい。真斗ね。』



…なんで、あいつのことを呼び捨てで…。ニセ王子って名前で充分じゃん!


『あ、結城くんは名前で呼んでいい??』


「…別に。紗来の好きなようにすれば。」


うわっ。さらっとあたしのこと名前で呼んだね!朝の時もびっくりしたけど。



『じゃ、刹那ね!…早坂くんは名前で呼ばれるの、イヤ??』


「……別に。」


『ホント??じゃあ、聖でいい?』


「…あぁ。」


『あたしのことも紗来でいいからね!』



一よかった。聖は女嫌いだから断られるかと思ってた。…それにしても、刹那と聖は似てるわ!いとこだからだと思うけど。






一こうして、みんなと名前で呼びあうことになった今日。




学校へ行く足取りもとても軽かった。






…みんなに少しは近づけたかな??



一距離が縮まったような気がした・・・・・・。
 
 
< 27 / 183 >

この作品をシェア

pagetop