先輩は俺の幼なじみ☆
『?…何か言いました?』
「「何にも。」」
ぴったり声を合わせて言う、亜優と先輩。
そんなことにも妬いてしまって、自然と口がへの字に曲がる。
「…翔、行くぞ。」
そんな俺を見て、ため息を吐きながら言う拓斗。
『…うん。』
コクッと頷き、拓斗に続いて歩き出した。
「翔、またね。」
後ろから元気な亜優の声がする。
『うん、ばいばい。』
後ろに振り向き、ニッコリ笑って、亜優に小さく手を振った。
「…天然?」
「天然…。」