先輩は俺の幼なじみ☆



「おっす、翔。」


『おはよ…。』



先輩達から逃げた後、教室で友達の拓斗(タクト)に挨拶してから、ふらふらと自分の机に歩いていく。



『疲れた~…。』



椅子に座り、机にうなだれて言った。



「おつかれ~宿題見して~。」



俺の席の前の椅子に座って呑気に言ってくる拓斗。



『…宿題?……あ゛っ!』


「何?やってねぇの?」



ガバッと起き上がり、首をブンブンと横に振った。



『家に…忘れて来た…!』


「まじ?ドンマイ。」



そう言って、また机にうなだれた俺の頭をポンポンと撫でて来た。



< 3 / 166 >

この作品をシェア

pagetop