Love Short Story's
『お嬢様!またここにいらしたのですね。もうすぐ茶道のお時間です。早くお屋敷に帰りましょう。』


ふと後ろから聞こえる声に振り向くと、そこには黒スーツ姿の男性が1人。
何とも言えないオーラを醸し出している。


「ごめんなさい、私そろそろ帰らないといけないの。」

「いえ、謝らないで下さい。茶道頑張って下さい。」

「はい、勿論。あの良かったら明日お時間ありますか?」

「明日ですか?大丈夫です。特別な用事なんてありませんので。」


そう言うと少女はニッコリと輝かしい笑顔を見せてこう言った。


「ではこの場所で明日の午後3時に会いましょう?」

「はい、待っていますね。」


自然と笑顔になった。
どうやら僕はこの出来事がよっぽど嬉しいらしい。
明日の午後3時が待ち遠しい。


end
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