あの夏のこと

キーンコーンカーンコーン
「はい、じゃあここまで。」

「「きりーつ 礼 ありがとうございましたー」」

放課後、HRが終わると教室はいっきに騒がしくなる。

群がっているクラスメートを交わしながら教室を出ようとした。
「ひ、日高さん!」

四人グループの一人だろうか。おとなしそうな子が三人を後ろに連れて話し掛けてきた。

『…なに?』
「え、いや…もう帰っちゃうの?」
『は?そうだけど?』
「そ、そっか。……いつもすぐ帰っちゃうけど、何してるの?」

『関係あるの?』
「え?」
『あたしが放課後何してるか、アンタに関係あるの?無いよね。話し掛けないでくれる?うざい。』
―バンッ―


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