オッドアイ
Rという高校生

♯1


「・・・クッソ!
やっぱもういねぇか・・・。」




俺はマンションから降りて制服のまま
駐車場に停めてある原チャリを久々に出した。


「裕太ー!!!」

「裕太くーん!」


道路にでるための広場に出ると
姉貴と邦是がずっと脱走犯の名前を叫んでいた。


「なぁにしてんの。


そんな呼んだって返事するわけねーだろが。

聞こえてたら聞こえないまで逃げるよあいつは。」


俺は原チャリをごろごろ転がしながら
二人に呆れ口を叩いた。


「遼ちゃん!バイクってことは

裕ちゃんの居場所わかったのね?」

「え?そんなに早く?なんで!?」


可愛い息子が脱走してるってのに・・・

なんで二人共寄り添ってんだ。

俺はかなり腹が立つ。

「俺はお二人さんと違って
まじめに探したからな。」

ヘルメットをつけながらい嫌味をいう。

まぁ実際はまだわかんないんだけど。

すぐ帰ってくるってのんきにしてたから
結構遠く行ったぞ。

「ごめん遼くん・・・。

まじめにしてたつもりだったんだ・・けど」


・・・と、

学園アイドルはまた泣き落としを
はじめた。


「あーあ。遼ちゃん元生徒会長なのに
学園アイドル泣かせた・・・」


「うっせぇ!姉貴!!!

いっとくけど俺もお前らの結婚反対
だからな!ばぁぁか!!」

俺のイライラはさらに増した。



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