あなたは、あたしの『運命の恋人』

俺は、何も言わずに
美佳子を、そっと抱きしめた…


抱きしめた瞬間

美佳子の体がビクンって固まった…。


「ごめん…」

「えっ…」


ごめん、何もできなくて…ごめん…


「ごめん…俺…焦りすぎた…何も、焦る必要ないのにな…



家まで、送るよ…」


俺は、美佳子から、そっと離れて、体の向きを変え

エンジンをかけた…


ブルルル…ブルルル…




そして、ハンドルに手をかけた時


俺の服の裾を

美佳子がギュッと握った…




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