貴様に届け――…
暗い路地裏を歩く銀髪の少女。

月に照らされ歩く姿は、とても神秘的で誰も近づかない。

いや、近づけないの間違いだろう。

誰もがその美貌に見とれ、その美貌に似つかわしくない紅いルビーのような眼球に恐れているのだ。

「いやーっ!!!!やめてーっ!!!!」

「騒いでも誰もこやぁしねぇよ!!!
ちったぁ黙っとけや!!!!」

バシッ

嫌がる女の子を無理矢理抱こうとする男達。

銀髪の少女はゆっくり、ゆっくりと確実に男達に近づいていく。
< 2 / 25 >

この作品をシェア

pagetop