Stand by・・・



「ねー、寝ないでよ」

おれは思わず跳び起きた!

今度は確かに聞こえた。

「ネー、ネナイデヨ」って言っていた。

しかも、ちょっとかわいい感じの女の子の声・・・



目をギラリと開いて部屋を見回す。

だが、見慣れた汚い部屋が広がるだけだ。


「・・・昨日誰か持ち帰りしたっけか?」


おれは必死に薄れてきている記憶を呼び起こした。


「昨日っていうか、今日ね」

「今日?・・・誰だっけ?」

「うーん、それが私にもわかんないんだよね」

「だよななぁ。すげぇ気になる・・・」


ハッとしたおれは、一気に目が覚めた。
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