夢月
運命
陸上部で、なかなかいい形で結果が出ていた。

秋の大会で初めての全国大会に出場した。


その時から、学校での対応や俺への態度が明らかに変化していった。

「美月? 全国大会、明日からだけど一人で大丈夫だよな?」
「大丈夫だよ?あたしも応援してるから、頑張ってね」

俺が不安なのは、学校中からの期待だった。学校始まって以来、初の全国大会。盛り上がりは異常だった。

「亜希。頑張って。 あたしも、弓道で全国狙ってるからさ。来年こそは、出るから。」
「あぁ、ありがとう。」


俺の不安は、誰にも言えない。もう、2日近く寝てない。
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