Damask Rose [短編集]

保健室とアイツ



本日4時間目の体育、今日の種目はバスケットです。


「頑張れ!」


休憩中の今は、先生の指示により他のチームの応援に力を入れる。


私もあんな風に綺麗にシュートしてみたいな…。


「男子の方も楽しそう!あっ、また赤がシュートした」


隣で同じチームの女の子がそう言った。


男子も女子同様、それぞれ赤と青のユニフォームを着用して、チーム分けをしている。


確か壱也は青いユニフォームを着てたっけ?


なんて考えながら、自分の青いユニフォームを見つめていた…


『柚!』


えっ?
直ぐに頭全体に鈍い痛みが広がった―――。



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