ミラクル☆レイナ
奇跡―ミラクル―が起こった夜
チュン チュン チュン


朝、私の家の周りには、スズメなどの小鳥が来て歌を歌う。



これが私に今日1日の始まりを教えてくれる。





ジリリリリリリリリリリリ



そんな素敵な朝を壊すかのように目覚ましが鳴り響いた。




でも、とっくに起きてた私は目覚ましを止めにベッドの所に向かう。



ジリリリリリ…ピッ




私は目覚ましを止めるとカーテンを開けた。




途端に暗かった私の部屋には眩しいほどの光が入ってくる。




私は、あまりにも、その光が眩し過ぎて片目を瞑った。



外は、雲一つない快晴だ。



「う―――ん!…」


私は、そう言って精一杯の伸びをする。




朝の光を目一杯、体に取り入れる。



これは、私のいつもの日課。



だから、その時に空が暗くて雨が降ってたりしたら、その日は、1日すごく寂しい気分になる。




そんなことを考えながら後ろで寝てる、あのコの方を見る。




でも、あのコは、まだ眠ってる。




これもいつものこと。




あのコは朝が弱いんだ。



「レイナちゃん!朝ですよー♪」


私は、そう言って、そのコを起こす。



これも、いつものこと。




「クゥ―――ン…」



私の愛犬のチワワのレイナちゃんは、毎回、こんな寝ぼけたような可愛い鳴き声を発して起きる。


「おはようございます!レイナちゃん!早速、朝食にしましょう!」



「ワン!」




そして私達は1階に降りた。





―――いつも通りの朝だった―――



本当にいつも通りの朝だった―――…



桜井 三和子





あまりにも、いつも通り過ぎたから…



今日が、こんな、有り得ないほどの奇跡が起きる日だなんて…




…夢にも思ってなかったんだ…
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