●罰ゲームの会●
彼、面白そうな感じで口端をキュッと上げて笑うと、パチンと指をならす


「この勝負もらった!」


「え?ウソ…わかっちゃいました?


「いや、とりあえず言ってみた、でも多分いい名前なんだろなー」


また本に視線を戻し、笑って机に片手を伸ばして何かをつかもうとして空をきってる


「あ…そっか、いつも部屋入ってすぐコーヒー入れっからカップがここにあるつもりだった」


恥ずかしそうに笑うと、照れ隠しかカバンの中をごそごそやって、何かを取り出し手のひらを私に差し出した


「ハイ、これあげる
だからコーヒー入れて」


差し出されたのは、キラキラの銀紙にくるまれた一粒のアーモンドチョコ


え…餌付けですか?
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