実録 出会い系サイト!!『実話』

もちろん病院の検診には、必ず拓人が着いてきた。


エコーの写真を見ながら喜んでいた。まだ小さくて、はっきりと人の形にもなってないのに、毎日のように見ていた。


そんな拓人を見ながら、アタシは柔らかい空気に包まれているような優しい気持ちになっていた。


ある日、拓人とジュエルの散歩をしながら、拓人が話しかけてきた。


｢ちゃんと挨拶に行かないといけないな。｣


｢え!?挨拶?｣


アタシは思わず聞き返してしまった。


｢亜美のご両親だよ。｣


｢あ･･･そっか。忘れてた(笑)　拓人の親にも会わせてね。気に入ってもらえるか分からないけど。｣


アタシは笑顔で答えた。


“両親のこと忘れてたな～　でも、子供を産むんだから報告しないといけない”



そんな事を考えながら家に帰った。