刹那の咎


領主は咎を見ると、ニヤリと嫌らしい笑みを零した。



「美しい…。年はいくつだ?」

「十五でございます」

「ほぉ。いい女だ!!」





汚らしい男…!


咎は吐き気を催しそうになった。




けれどその気持ちを押さえ

愛らしい仕種で男に近づく。





「……領主様?」

「何だ?」



男は気味の悪い手つきで咎の大腿を撫で回した。






鳥肌が立った。


(ぶっ殺す……)







「……お願いが…あるんです」


「どんな願いだ?」





男の手が咎の股に伸びた。





その瞬間


男の顔が真っ青になる。







「……?…………!?」


「……死んでください…」






咎は満面の笑みで懐から取り出した小刀で男のうなじを刺した。







「…が…ッ……ァ…ア゙」




だらし無く開いた口から

ヒュッ、と音が聞こえ



男は事切れた。






咎は刀で男の首を切り落とし


部屋を出て、着物を脱いだ。





そしてそれに火を付け


屋敷の中に放った。










.
< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

センセイが好き―恋人は中学教師―
海稜/著

総文字数/33,328

恋愛(キケン・ダーク)66ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
大好きだった彼氏と別れ 荒れ狂っていたわたし目の前に現れた 弟の担任――冬馬(トウマ) 彼は普通の教師とは少し違う 変、だけど すごくあったかい奴だった。
俺はホモじゃねぇっ!!!
海稜/著

総文字数/5,936

コメディ11ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
俺は… 俺はっ… 俺はホモじゃねぇぇーーっっ!!! .
極上俺様姫
海稜/著

総文字数/19,524

恋愛(その他)42ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
大人しくて優秀なわたし 実はドSな女王様。 いや、俺様。 そんなわたしは、昔の恋人を忘れることが出来なかった。 そう。 あいつを… 好きになるまでは。 感想、ファン登録 お待ちしてますm(__)m

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop