my First boy last boy.

願うのは…






手に輝く、指輪をもう何回眺めただろう。


褪せる事なく、光に反射し綺麗に輝く指輪が、あたしの未来を期待させてくれる。




〜♪〜♪〜♪


「わっ」


近くにあったケータイが、急に騒ぎ出し、慌てて取った。




「もしも…」

「あ、おねーちゃん!?」


あたしの言葉を遮って慌てたように、ケータイの向こうで声を上げる、


「いまどこにいる!?家にいるの!?」


…久々な妹、なはずだけど。


それにしてはこの会話って可笑しくないだろうか。



「うん、家にいるけど…?」


一体、どうしたんだろう。


「ほんとー!?じゃあ駅まで迎え来てー!!」


「は?」


「今ね、おねーちゃんとこ行こうと思って歩いてたんだけど、道分かんないから、駅に戻って来たの!だから迎え来て!」


なんだそれは。




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