my First boy last boy.





「昔は、昔よ。…今は海斗さんが居るんだから、尚更、会わなきゃいけなかったのよ」




確かに…。いつまでも黙ったままじゃ、海斗の顔を見れなくなっていただろう。




「ねぇ凪砂、あんたの…今一番大切なものはなに?」








それは間違いなく………海斗だろう。



あたしはどれだけ、その存在に救われたか。



考えれば考える程、答えは簡単で明白だった。



左手で光る、指輪を見つめた……。



あの、優しすぎる笑顔を思い出せば、途端愛しくなった。





なんだか今、

ものすごく、海斗に会いたい…。






「ほら凪砂ー?もう時間よー」


「…うん」








……会いたくて、たまらない。






< 377 / 469 >

この作品をシェア

pagetop