my First boy last boy.

いちといち






「今日行こうかと思ってたんだ」




凪砂のところに。






そう言われて、おとなしく待っていれば会えたのか、とやけに焦っていた自分に恥ずかしくなった。




だけど、以心伝心していたみたいで嬉しい…。







「こないだ、少し元気なさそうだったろ?気になってさ。今日もそうだけど…何か悩み事でもあるのか?」





つーんと、鼻の奥が痛くなる。


こんなあたしを心配してくれる海斗。





どこまで優しいの…?




瞳の奥の方からも、水分が込み上げてくる。






「…ううん。大丈夫だよ?」



あたしは、それを隠して精一杯の笑顔を作る。





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