my First boy last boy.






「…凪砂、」



「んー?」





「…お前やっぱ、ずるい。」



え、と顔をあげれば、眉を寄せて不機嫌そうな顔をしている。




急にどうしたんだろう、と首をかしげていたら、


熱くて大きなものに、包まれた。






「そんなこと言われたら、帰したくなくなるじゃん」





もうあたしの家は目の前で―――――あと10歩の距離。


それなのに、そんなことを言い出す海斗が愛しくて仕方ない。




そんなあたしを知ってか知らずか、あたしの肩に顔を埋めて、囁くようにわかってるの?なんて、恨めしげに聞いてくる。


わかってるの?なんて、わかるわけないじゃん。






最初に言ってきたのは、海斗だよ?







「あー、また秋一に馬鹿にされる…」






そういうわりに、あたしを抱き締める腕の力は、更に強くなって。






嬉しそうに、笑っていた。









< 451 / 469 >

この作品をシェア

pagetop