my First boy last boy.






「お疲れさま」



秋ちゃんを重ねたからだろうか。その声がとても心地良く感じた。




「ん。ほんとに来たんだね」


「あれ、疑ってたの?」


「うん、ちょっと。」



「信用性薄いなぁ、俺」


はは、と可笑しそうに笑う。その笑顔も、どこと無く秋ちゃんに似ているような気がした。


………だからかな。



「…だって、名前もまだ知らないし。」



こんなこと、言っちゃったのも。



その瞬間、にやりとした彼。


「なに、知りたいの?」


…ちょーしに乗るなし。



「別に?ただそっちが知っててこっちは知らないのって、不公平だなって思っただけっ」



くすっ、と彼は楽しげに笑う。


な、なによ…。




< 46 / 469 >

この作品をシェア

pagetop