my First boy last boy.







近づくこともなく、遠ざかることもなく。




強引なくせに、彼は曖昧な言葉だけで、はっきりした言葉は言わない。





その曖昧な空気が、


名前のない関係が、





何処にも進もうとしないあたしを。


こんなどうしようもないあたしを。




許してくれているような気がして……。





傍にいることが気楽だった。







――――
――――――…






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