my First boy last boy.




びっくりした。

声も出なかった――どうして?って。



「なに泣いてんだよ?」


片方の腕だけ引っ張られたまま、君は呟いて。あたしは不格好だった。



「…別に」


「ひでぇ顔だな、」



その言葉に、とてもムカついた。

あんたなんかに言われたくない。


いつのまにか喧嘩友達、というような関係になっていたけど。

周りも周知の事実で、あたしたちが喧嘩をし始めればまたか…となっていたけど。


誰かは、喧嘩するほど仲が良いと言っていたけど。


やっぱり常に、大嫌いだった。




「…なに?笑いに来た訳?」


キッと睨んで、軽蔑の目を向けた。



「…別に、そんな暇じゃねぇよ」


「ならさっさと、どっか行ってよ!てか手、放してよ!」



君に、八つ当たりをした。

だって君は、最悪なタイミングに現れたから。




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