わたしのレシピ



お大事に、ってスルーしたらダメなのかな。

彼氏って厄介だな。

雑炊を作って、方向音痴なのに、チャリをトモキの家まで走らせた。

迷わず行けば5分もしないとこだったけど、暗いし、私は家の近所をウロウロすることなんてめったになかったから散々迷った。


家の中はごったになっていて、足の踏み場もない床の物をトモキがどけてくれたけど、座るのにちょっと抵抗感がある。

使えそうな食器がわからない台所。

こんな時の為にスプーンも持ってきてよかった。

容器のまま手渡して、極力綺麗そうな所に腰を下ろした。

これまた物が積まれて本来の役目を果たしてないテーブルの上を見ると、レンタルのDVDがあった。






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