OTOGI Rock'n'rool
 


「しょーやん、何か最近さぁ
真崎のやつ元気ないと思わねー?」


坊主頭の男が、珍しく机に伏せて大人しくしている変態男を指差しながら、後ろの席の俺を振り返る。

変態男、真崎はいつも狂ってんじゃねーかってくらいうるせーのに、ここ数日はずっとあんなだ。

理由はなんとなくわかる。

あいつのことを好きな物好きな女子、美優ちゃんとなんかあったんだ。



「どーせ腹でも減ってるだけだろ
それより俺は、お前のが落ちてるよーに見えるけど?」

「え!?」



図星をつかれたのか、坊主頭の男、塁は漫画みたいにガタガタと机を鳴らす。



「なっ、なんでわかんの!?」



………あー、

なんで俺の周りはこんな馬鹿ばっかなんだ。



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