OTOGI Rock'n'rool
「お、おはよ…!これは鍛えるためのランニングの最中でっ…!っていうか、かっちこそこんな朝早くどうしたの?」
確かかっちの家はこの辺りだって聞いたことがあるから、今から登校するんだろうってことはわかるけど
でものんびり屋のかっちが、なんでこんな朝早くから制服を着ているのかがわからなかった。
「あぁ、いつも色々考え事をして歩いていたら、学校まで1時間かかるんだ」
かっち…きっと妄想しながら登校してるんだ…!
「そ、そうなんだ」
「…つーかさー、時間いいの?」
私とかっちがのんびり話しをしていると、塁くんが校舎の時計を指差した。
「あ!そうだった!!!
じゃっ、じゃあ塁くんありがとう、またね!かっち後で会おうねー!!」
ブンブンと手を振って1歩を踏み出す
「あ、美優…」
だけどかっちに呼ばれて振り返れば、やっぱり何でもないと言われて
私は再び走り出した。