OTOGI Rock'n'rool
 



「じゃーなっ!」



ブンブンと手を振って走って行く真崎くん。

その姿が見えなくなってから、私も歩き始めた。



右足だけからカポカポと音が鳴る。

塁くんと比べた時も思ったけど

やっぱり、男の人の足って大きい。


靴を引きずりそうになる足を頑張って持ち上げながら、時間をかけて家に帰った。



帰りに見えた、夕焼けが真崎くんの好きな赤色だった。



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