機動装甲FINAL
まるで真紅郎と競うように。

私は目に止まるコンロット社の機体を撃墜していく。

射撃戦では不利と判断したのか、1機のアサルトカスタムが実体剣を構えて背後から接近してくる。

ハイバスターランチャーは長尺の火器。

接近戦は不向きと考えたのだろう。

その考えは間違っていない。

だけど。

「長いとこういう使い方もあるのよ!」

私はMk―Ⅱを素早く振り向かせる。

その動きで、長い砲身を利用してアサルトカスタムを殴りつける!

まさか火器で殴られるとは思っていなかったのだろう。

大きく挙動を乱す敵機。

そのコクピットブロックに。

「苦しませはしないわ」

私はハイバスターランチャーの砲口を押し付けた。

零距離射撃!

地獄の業火のようなビームを浴びせられ、アサルトカスタムは融解した。

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