大好きな気持ち


「あの-…」


龍斗君の元へ行きいつも通り手を繋いで帰ろうと歩き出したときに私から声をかけた。


「ん?」


普通に返してくるけど、私の心臓はおかしいぐらいバクバク言ってるんだよ??


まぁ、知らなくて当然なんだけど…


「最近さぁ、…帰るの早くない?」


言えた-…


「そうか?」


と言って歩くスピードを落とした。


「スピードじゃなくって…」


「ん?はっきり言ってくんねぇとわかんねぇ」


「私の家に着いてからすぐに帰っちゃうなって…」


「あぁ-…」


少し複雑な表情で顔を歪めた。


何かあるのかな??


やっぱり重いって思われた??


なんか、急に寂しさが込み上げてきて涙が溢れそうになった。


「ん-今時間あるか?」


え?やっぱりなんか深刻な話なのかな?


「あるけど…」


「じゃぁ、秘密の場所行こうか。」


そう言って反対方向に歩き出した。


いざこうなるとやっぱり怖い…


とてつもない不安に襲われる…


こんなときこそ龍斗君に息ができなくなるほどギュッと抱き締めてほしいよ…


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