首筋、君の手が触れた。



笹島祐貴である。

境智晴のクラスメイト、

清掃班のメンバーである。

彼は困っていた。








困ったなぁ。

笹島はため息をつき、

楽しそうにバレーをする、

境智晴を恨めしげに見やる。


なんだい、人の気も知らないでさ!


こっちはお前のせいで、

悩んでいるってのに…








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