首筋、君の手が触れた。


その日、智晴は休んだ。

風邪らしい。







笹島は、はっと我にかえった。

何で見惚れてんだ、馬鹿!

相手は観察中の奴なんだ。

しっかりしないと。

よし、先生もいないし、

他の奴らも丁度出払ってる。

境もいないから、チャンスだ。

いろいろ探ってやろう。




笹島は考えをめぐらせた。






< 65 / 110 >

この作品をシェア

pagetop