首筋、君の手が触れた。


なんでこんな寂しそうなんだ?

これはどう考えても…



『…佐倉さん、

失礼かもしんないけど、

聞いていいかな?』

『何?いいよ?』



『…佐倉さん、

もしかして、

境のことが好きなの?』


茜はきょとんとした。

そしてまた悲しそうに、

『私は好きだよ、智晴。』

あんまりあっさりと言うから、

笹島は聞き直した。

『じゃなくて!

境のこと、

異性として、好きなの?』




『…………は?』

茜は困った顔をする。






< 67 / 110 >

この作品をシェア

pagetop