平安恋物語
本能が呼びかけてくる。それに従って、私は見えない足元を一生懸命駆け出す。
走っても走ってもなにも見えないし、誰もいない。でも、後ろからはなにかがきちゃう。
いつもは息切れしてしまい、目が醒めるのだが、今日の夢は違った。
少し先に、小さな灯りが見えるのだ。それに向かって、走り疲れた足をもう一度前に出す。
後ろからはまだなにかが追ってくる。
あと少し……。もうちょっと……。手を伸ばせば……。
ドロリ……
つ か まっ た……────