平安恋物語


藤棚へと足を運ぶと、微かに琴の音が聞こえてきた。


音を頼りに近づいてみると、そこには太陽の光を浴び、きらきらと輝く憂の姿があった。


「うまいものだな」


ハッと憂がこちらに顔を向けた。


「月様!?」


「藤棚へ用があってな。お前に会えないかと思っていたんだが、まさか本当に会えるとは」








< 43 / 59 >

この作品をシェア

pagetop