叶わぬ恋
残された時間
「総くん、ごめんね。
今日、行けなくなっちゃった。」



その日も僕らは会う約束をしていた。



待ち合わせ場所に来ない彼女に

僕は不安を感じてた。




携帯が鳴ったのは


諦めかけて帰ろうとしてた時だった。




「どうしたの?なにかあった?」



僕の問いかけに

少しの間があった。




「・・・ちょっと、具合が悪くて・・・。」




「大丈夫?今、うちなの?」





「うんん・・・病院。」




「どこの?行くよ。待ってて。」





「心配しないで・・・。」




「いや・・行くから。」






不安


何故だか・・・


ものすごい不安が・・・



僕を突き動かしていた。




行かなきゃ・・・彼女の元へ



< 113 / 134 >

この作品をシェア

pagetop