叶わぬ恋
「ごめん・・・ちょっと、イライラしてた。」
「昨日、お店で何かあったの?店長に怒られたとか?」
「いや・・・。」
「気にすることないよ。」
彼女がパッと笑顔に戻って僕の肩叩いた。
「昨日のことなんて引きずってちゃダメだよ!」
僕の気持ちを知っている人が見たら彼女はどれほど無神経に映るだろう。
でも・・・好き過ぎて・・・
許してしまう自分が・・・いた
こうやって側にいられるんだから・・・と
「うん・・・あの・・さ・・」
「なに?」
「いや・・・何でもない。」
彼女が一人っ子だってことは知ってる。
だから、一昨日の車の男は兄でも弟でもない。
だったら分かりきってることを訊くのもおかしい。
『昨日の人だれ?』って・・・
忘れよう・・・
知らない振りしていよう・・・
彼女と居られるのもこの夏休み限りなのだから・・・
そして・・・
この夏限りでこの気持ちも忘れてしまおう・・・