真夜中の太陽
まだ言いたいことはあった。
もっと感情をぶつけたかった。
聞き流してと前置きしたあたしの言葉を素直に聞き入れたのか、永輝は表情ひとつ変えなかった。
そんな永輝の表情が苦しくて、あたしは「以上!」と明るく締めくくった。
「うん、聞き流したから」
永輝はあたしの声につられるようにして笑って言った。
あまりにもあっさりしていて……。
聞き流してと言いながらも、心のどこかで永輝の気持ちが聞けるんじゃないかと期待していただけに、あたしは肩を落とした。
何が起きても、曖昧だったあたしたちの関係。
こんな状況になってもなお、永輝の気持ちを聞くことはできなくて。
同時に、永輝の気持ちがあたしにはこれっぽっちもなかったのだとはっきり分かった。
「……今日で最後かな」
そう言いながら、あたしはコーヒをかき混ぜていたスプーンを静かにソーサーに置く。
「最後じゃないよ」