真夜中の太陽
結崎さんはあたしの頭を撫でていた手を止め、軽くポンポンと叩く。
結崎さんの胸に埋めていた顔を上げると、結崎さんは静かに微笑んで言った。
「……早く寝なさい」
返事はなかった。
当然といえば当然だろう。
こんな真夜中までさんざん振り回された挙句、好きだなんて言われて。
「そうですね。寝ます!おやすみなさい」
あたしはバカみたいにヘラヘラ笑って部屋に戻った。
―――……あたし、なにやってるんだろう。
ドアを閉めると同時に全身の力が一気に抜けて、あたしはその場に座り込んだ。