風を切って走れ











おおおお、久しぶりにあの日のことを思い出したわ…





ネームカードをゴミ箱に投げ捨て、私はため息をついた。







先輩たちとの思い出を否定するつもりはない。でも、せめてみんなの前でだけでも笑っていられるように…






思い出さないように、少しでも忘れなきゃ。






頭を軽く振って、外にある洗濯機を見に行った。









その顔は久しぶりに少しだけ曇っていた…。











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